Biologico,Inc.

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さくま草生農園

こだわりのお米・野菜などの食材

草を生かす、草に生かされる

 さくま草生農園さんは、千葉県の東庄町に畑を構えている。
 実は、東庄町は、無農薬・無化学肥料で農業をされている農家さんが集まっている地域なのだが、さくま草生農園さんは、その中でもまた違う農法を実践されている全国でも数少ない農家さんだ。

それは「自然農法」という農法。

 自然農法とは、、、さくまさんの畑に見学に行けば一目瞭然だ。「えっ?この草がいっぱい生えているところが本当に畑なの?」という感想を持つだろう。

 自然農法は、無農薬・無化学肥料は当たり前。雑草も悪者にせずに生かして、そして、野菜のために働いてもらうという考え方で、雑草も大事な仲間なのだ。
 雑草も仲間と考える農法なので、一見すると野菜がどこにあるのか素人には見分けがつかない。たくさんの草が生え、たくさんの生き物がいて、のんびり、穏やかな時間の流れているところだな、という印象を受けた。
 自然農法では、野菜はできる分だけしかできないし、なる大きさにしかならない。スーパーに行けばいつでも、欲しい野菜を買うことができ、自然の力だけで成長する野菜よりも大きい野菜をいつも手にしている我々には、物足りなさを感じるかもしれない。
 農法で育てられたさくま草生農園さんの野菜は香りが強く、甘みのあるおいしいお野菜だ。
ある有機農家さんが言っていた「有機農法で作った野菜は、10人のうち7人くらいがおいしいという感想を持つ。でも、自然農法で作られた野菜は、10人のうち10人がおいしいと言う」と言っていたのを思い出した。

野菜には個性がある

 さくま草生農園さんにインタビューに行った時、一番印象に残ったのは、「野菜には個性がある」と言われたことだ。野菜と付き合うのは料理をするときだけ、という私たちとは違い、農家さんはこの意味がよくわかるだろう。だが、自然農法という一般的な農業よりさらに自然に密着して野菜を育てているさくまさんから見える野菜の個性は、もっとはっきりしているのだろうと思う。
 さくま草生農園さん自身が育てた野菜からとった種からできた野菜は、買ってきた種よりも香りが強く、また、自分たちの畑により合った野菜であり、育てやすいという。それだけ観察しているから聞けたお話だと思う。
 農家として生活しているには、お客さんに安定的に品物を提供しなくてはいけないし、自分たちの生活もかかっている。だから、肥料や農薬を使って、可能な限り自然をコントロールして野菜を作る農業を否定することはもちろんできない。だが、さくまさんが実践している自然に寄り添い、作物と目線を合わせて作っている農法を見ていると、私たちは自然に生かされているんだと感じ、感謝と優しい気持ちがわいてくるので不思議だ。

種をとる。農家にとっては当たり前のこと

 さくま草生農園さんで一番こだわっていることは、種をとること。
 今、種を自分でとらずに購入している農家さんが多くなっている中、さくまさんは種をとることは決してやめない、とおっしゃっていた。
 野菜の香りが強く、自分たちの畑に合った野菜が育つからという理由もあるが、種は農業にとって、もっとも大事なものだからだ。
 今、種子法が廃止され、今後、どれほど多くの農家さんが種をとることができるか、というのが国民の健康を左右する事態になっている。
 私たち消費者が、自然を大事に、人を大事に考えてくれる農家さんから野菜を買って応援すること、そして、私たち自身も家庭菜園でも良いので、野菜を育てていくことが重要になってくる。
 優しい人柄で周りをほんわかさせてくれるさくま草生農園さんのおいしいお野菜とお米。一度食べたら病みつきになること請け合いだ。ぜひ、グリーンマーケットでお試しあれ!

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